二胡選びのチェックポイント

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二胡は、家具や仏壇、骨董品の類ではないので、表面的な仕上げの良さや、ことば巧みな説明を鵜呑みにして購入すると、後悔します。

二胡は楽器なので、実際に奏でる音を聴き比べ、数ある中から選ぶことが重要です。

二胡選びの四つのチェックのポイント

1.音色と音量について確認する。
 大抵の二胡は天然素材の手工品なので、同じグレード、同じ価格でも個体差があります。
音色について
 二胡の音のイメージには個人差があり、思い入れもあるので、自分の感性で好きな音色を選ぶこと。
音量について
 音が前に大きく出る二胡は弾きやすく運弓が軽く感じられるようです。一方、音量を押さえた二胡の中には、陰りを感じさせる独特の音色を奏でるものがあるようです。
 ただし、弦を張ったばかりの新しい「良い二胡」は、硬い感覚の音色がします。弾きこむと硬い音色から変わっていきますので、そういうものだと知っておいてください。

2.内弦と外弦の音のバランスを聴いてみる。
 例えば、外弦開放弦A(D調ソ)の音と内弦A(D調ソ)の音を比べて、音色の差に違和感を覚えなければOKです。
 ただし、内、外弦の音色の差も二胡の特長であり、この差を強調した中国二胡曲もあるということを知っておいてください。

3.各ポジションの音階を出してみる。
 演奏者の運弓の癖は十人十色です。どのポジションでも音がスムーズに出せるようであればOKです。
  ただし、グレードの高い琴皮を使用した真新しい二胡の中には、琴皮と駒がまだ馴染んでないために、音の割れるポジションがあるということも知っておかれると良いでしょう。

4.ハイポジションの音量
 二胡は弦の振動する範囲が狭まると弓の摩擦音だけが強調されます。
琴皮の品質と貼り方の技術が確かな二胡は3オクターブの音階は奏でることができるはずです。

 二胡は、チェックポイントもさることながら、演奏者との相性がとても大切な楽器です。ネットで二胡を購入される場合は、複数の二胡の中から、弾きやすい音の良い二胡を選んでくれる誠意のある店をお選びください。

  二胡の購入は、実際に奏でられる音をお聴きになり、数ある中から比べたものを選ぶことをお勧めします。

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